その日の夜。
杏奈はゲーム機を手に、とてもうれしそうだった。
立ち上げているゲームは、もちろんバタフライ アイランドだ。
手に入らなかったクリスマス限定有料アイテムに加え、
同様に有料限定アイテムで配信終了のパピヨン装備セットが手に入り、
うれしさで一杯なのだ。
「杏奈、ゲーム終わらせて早く寝なさい!」
母親の声が飛んできた。
「はーい」
素直に答える杏奈。すぐさまゲームの記録(セーブ)をし、電源を切った。
特に母親が言う事は有無を言わずに聞かないと、すぐにゲーム機取り上げに繋がってしまう。

よくニュースなどで、悪い大人がオンラインゲームで子供を誘い出して悪事を働く話があるので、
杏奈の母親は、ゲーム機にはオンラインで知らない人とやりとりできないように制限をかけていた。
また、有料アイテムの購入もできないようにも設定をしていた。
オンラインの制限をかければ、子供を変な誘惑から守れると信じているのだ。
確かにオンライン通信の制限をかければ、知らない人から変な誘惑をかけてくる事はないが、これには落とし穴があった。

オフラインでの無線通信には、制限がかからないのだ。
もともとオフラインでの無線通信は、知ってる人同士でやりとりする事が前提となっている。

杏奈は、オフラインによる無線通信でのやり取りで、性的な接触と引き換えにアイテムをもらっている。
『ダーナ』は、これを突いて限定アイテムと引き換えに、女の子に性的な接触をしていたのだ。

子供側は「有料限定アイテム欲しいけど、ゲーム機に制限かけられているから手に入らない!」
悪い大人側は「有料限定アイテムあげるよ。ただし身体を触らせてね」
『ダーナ』の行動自体は、この2つの需要と供給が合致した事により発生した事だ。

保護者側がゲーム好きでなければ、
「子供にゲーム機を与える際には制限をかければいい、オンラインを制限すれば問題ない」
という考えと共に、制限かけるだけで、ゲーム内では、どんな事してるのかはノータッチなケースは多い。
そういう保護者がゲーム画面見ても、普通なら手に入らないアイテムを子供が所有しててもわからない。
そのため、見たらすぐわかる物理的な物とは違って、ゲーム内アイテムだとバレる危険性は低いのだ。

また、公園のベンチで待ち合わせするといったアナログな方法をとったのも理由があり、
スマホやゲーム内のメッセージでは、やりとりのログが証拠として残ってしまうから、という事によるものなのだ。

魅力的な有料限定アイテム配信は、悪い事を考えてる大人にとっては、子供と接触できる絶好のチャンスなのだ。

<終わり>

[筆者による追加説明]
さっきもありましたが、小説内での説明文は、あくまで『悪い大人目線での話』であり、
筆者の考えではありません。念のため・・・

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