オンライン通信に制限がかけられている子供でも、友達同士では無線通信で遊ぶ事はできる。
ある日の事。
小学3年生の杏奈(あんな)が、クラスメイトの美加子(みかこ)と一緒にゲーム機同士の無線通信で遊んでいた。
ソフトはもちろん、バタフライ アイランドだ。
通信を介して美加子のアイテム置き場を見て、杏奈は驚き、こう言った。
「あっ!クリスマスの限定バタフライステッキ!」
「しっ!あまり大声で言わないで!」
「だっ、だって・・・。美加子ちゃんのお母さんって、ウチと同じで有料アイテム買ってくれないんだよね・・・」
美加子は小声でこう言った。
「杏奈もクリスマス限定アイテム欲しい?」
杏奈の答えは「もちろん欲しいよ!どうやって手に入れたの?」だった。
しばらく間をおいて、美加子は小声でこう言った。
「・・・秘密にしてくれる?」
「も、もちろん・・・」
「秘密の、アイテムがもらえる方法があるの。絶対に内緒にしてね」
「うん・・・」
美加子が教えてくれた『秘密の、アイテムがもらえる方法』とは------
「りんご公園のベンチに座ってゲーム機を膝にのせて、バタフライ アイランドのゲーム画面を上にして持っておくの」
「・・・それだけ・・・?」
「そこで、タイミングがよければアイテムをくれる人が声をかけてくれるの」
「へえ・・・」
「もちろん、タダではもらえないよ」
「そこでお金支払うの?」
「いや、お金じゃないの」
「お金じゃなくて・・・身体を触らせてって言ってくるけど・・・」
さすがに「触られるのは嫌だな・・・」と言った杏奈だが・・・
「でもね!そうでもしないと、限定アイテムが手に入らないのよ!」
その美加子の言葉に、杏奈は「そ、そうよね・・・」と言ったのだった。
「明日は塾があるから、今日のうちに、りんご公園に行こうかなあ・・・」
杏奈がそう言うと、美加子は「じゃあ今回の通信はこれで終了ね」と言って通信を切ったのだが、
直後、「あ、そうだ」と言って、自分のゲーム機の画面を杏奈に見せた。
画面を見た杏奈は、「す・・・すごい!」と驚いた。
そこには、今配信中のクリスマス限定の有料アイテムが全種類そろっていたのだ。
「すごいでしょ。限定バタフライステッキと有料クリスマスドレスとアクセサリーがフルセットになってる物と、ケーキのオブジェ。
これ全部、さっきの方法でもらったの」
「すごい・・・」
「杏奈も、この方法で手に入れようよ。ウチと同様、お母さんに限定アイテム欲しいって言っても聞いてくれないんでしょ」
「うん!聞いてくれないどころか、機嫌を損ねたらゲーム機取り上げになるから、話もできないの!」
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