場所は、りんご公園。
杏奈は美加子に聞いた通り、ベンチに座っていた。
ひざにはバタフライ アイランドを立ち上げた状態のゲーム機がのってある。
-----来るかな、アイテムくれる人!
身体を触られるという事だけど、この方法しか限定アイテムが手に入らないんだもん!
背後から声がした。
「バタフライ アイランドかい?」
杏奈は驚きながらも「うん!」と言って振り向いた。
そこには肩から鞄を下げてる成人男性が立っていた。
「バタフライ アイランドで、好きな回復アイテムは?」
成人男性が聞いた。これはアイテムのやり取りでベンチに座ってる人なのかの確認のためのものである。
「花のミツ!」
張り切って答える杏奈だった。
再び成人男性は確認の質問をした。
「好きな防御技は何?」
「ちょうちょバリアー!」
「・・・では欲しいアイテムは何?」
「クリスマスの有料限定アイテム!」
「OK、OK!」
「・・・ところで、確認するけど、アイテムと交換に、身体に触らせてもらうという話は聞いてる?」
「聞いてるよ!」
「それなら大丈夫だ。ついておいで」
手招きする成人男性だが、杏奈はベンチに座ったままの状態で、「あ!待って!」と言った。
「どうしたの?」
「本当にアイテムを持ってるか確認したいの!」
「ああ、そうか。確かにそうだね」
成人男性はそう言って、肩から下げてる鞄からゲーム機を取り出し、立ち上げた。
そしてフェアリー アイランドのソフトを立ち上げ、キャラのステータス画面の、
所有しているアイテムリストを表示させた。
「わあ!本当にクリスマス限定アイテム持ってる!しかもたくさんの数!」
杏奈は興奮気味に言った。
「ね?本当に持ってるだろ?」
「うん!」
「やはり本当に持ってるか心配だったんだ?」
「だって、大人は『〇〇をあげる』と言いながら、本当は持ってなかったって事が多いんだもん・・・」
「ああ。子供との約束に、ありがちな話かもな、それ。だから確認したんだな・・・」
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