『ダーナからアイテムが送られてきました』
ゲーム画面には、そんな説明と共に、たくさんの限定アイテムが表示された。
「すごい!クリスマスの有料限定アイテムがいっぱい!クリスマスドレスとアクセサリーのセットにケーキのオブジェ!」
杏奈は喜んだ。

「さあ、アイテムの取引はこれで終了。気を付けて帰ってね」
「はーい。ありがとうダーナさん!」
そう言った杏奈だが・・・

「あっ!パピヨン装備セット!」
『ダーナ』のゲーム画面を見て、杏奈が言った。
「えっ、ああ、これ?」
そう言って、杏奈が言ったパピヨン装備セットが表示されている画面を見せた。
パピヨン装備セットも、今回のクリスマス限定アイテムと同様、無料で入手できる物と、有料で購入して買う物の2種類がある。
ただ、パピヨン装備セットは現在は配信期間終了していて、今は所持してる者から譲ってもらうぐらいしか手方法はないのだ。

「いいだろう、今は手に入らないんだぜ・・・」
『ダーナ』がパピヨン装備セットを見せながら言った。
「いいなあ・・・」
羨望のまなざしで、杏奈が『ダーナ』のゲーム画面を見ていた。
ゲーム機に制限がかかっている杏奈には、無料配信分しか持っていない。

「・・・パピヨン装備セットで有料限定だった分のアイテム欲しいかい・・・?」
『ダーナ』が聞いた。
「欲しい!」
素直に即答する杏奈。
「じゃあ・・・もっと身体を触らせてくれる?」
「・・・うん!」
「触る時のルールは、さっきと同じだよ。痛い事はしないのと、途中で拒否できる。
 そして、途中で拒否したら、アイテムはあげないという事で」
「うん!」
「今度は手付金みたいな事しないで、こちらが終わったよって言うまで触ってからアイテムをあげるね」
『ダーナ』はそう言って一旦ゲームを終了させ、ゲーム機を置いた。

-----うまくいった!
『ダーナ』は、ほくそ笑んだ。
偶然パピヨン装備セットが表示され、それを目ざとく杏奈が見つけるという形になるように仕向けていたのだ。
現在入手不可能なアイテムをもらえるなら、素直にこちらのいう事は聞くだろう、という目論見だったのだ。
ましてや、その前にクリスマスアイテムもあげているんだから、断るわけがない、という計算もあった。

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