「それはそうと、休みは取れるのか?」
竜二が聞いた。
「どれぐらい日数が要りますか?」
「まず手始めに◇◇国に行ってもらう。飛行機で◇◇国に行って、現地で2泊して、飛行機で帰国する、という日程だから、
 時差を含んで1週間は要るんだがな」
「1週間なら、旅行に行くとか言って、なんとか取れそうです」

「今回うまくいったら、今後も運びをしてもらう事もあるかもしれない。
 ただ、多くの会社だと1週間なんて、しょっちゅう取れないだろうから、
 週末や連休期間で済むような近い国で運んでもらう。なんなら国内で運ぶのもあるぞ」
「今後も、ですか・・・?」
「別に今回だけでもいいけど・・・雅也に今後も貢献したいなら、
 これからも度々運ぶバイトをするといいと思うんだがな」

------そっ、そうよね!雅也に今後も貢献したい!
そして、私をお姫様扱いしてもらいたい!
それには、私が稼がないと!-----
希美は意を決したのだった。

「さて、そのブツなんだが・・・」
竜二はそう言って、机に小袋に入った白い粒々を置いて見せた。
「ネペロスだよ」
希美は、「これがネペロスなんですね!初めて見たわ!」と驚いた。
「そりゃー、まともに生活してりゃ、こんな薬物見る機会ないもんな」
驚く希美を見て竜二が笑ったのだが・・・
「これはすごいぞ!と言っても薬物に縁がない者にはわからんがな。
 飲んでも吸っても注射で注入はもちろん、あそこに塗っても即飛ぶぞ・・・!」

「さて。一旦カプセルの入れ心地を試してみるぞ」
竜二は、そう言って立ち上がった。
「入れ心地って・・・」
驚く希美。
「入れてみないとわからないだろう。ぶっつけ本番で運んだら何が起きるかわからんし」
「・・・」
「部屋の隅のソファで横になりなさい」
「えっ・・・」
「あそこにブツを入れて運ぶんだろ?」
「い・・・入れ心地を確かめるだけですよね・・・?」
「チンコは入れないから安心しろ」
「・・・はい」
希美は素直にソファに座り、横になった。

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