白雪姫は、小人たちの家で暮らすことになった。
小人たちは宝石を掘り出す炭鉱の仕事で生活をしている。
朝に小人たちを送り出した白雪姫は、家の中を掃除したり、食事を作ったりしていた。
お城に住むお姫様という立場もあって歓迎されていたものの、
やはり何か手伝いをしておいたほうがいいと思ったのだ。

お手伝いした方がいい、と思ったのは訳があった。
ここで暮らす7人の小人は全員男性。
家事もあまりしないという事もあり、家の中はかなり汚いのだ。
「最初に掃除しないとね・・・」
白雪姫はそう思ったのだった。

場所は変わって白雪姫が住むお城。
狩人から白雪姫を仕留めた証拠として袋に入った心臓をお妃様に差し出した。
もちろんその心臓は、動物を仕留めて取り出したものだ。
「よくやった!たっぷりの褒美をさずけるぞ!」
お妃様は料理人を呼び出し、「これを料理して!」と言った。
狩人は褒美を受け取ると、それを資金にして国から逃げ出した。
お妃様を騙したんだから、もうこの国に居られないからだ。

その日の夜。
心臓の料理を堪能したお妃様は、満足した様子で、
さっそく魔法の鏡に質問をした。
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
魔法の鏡は、『それはあなたです』と言うと思っていたのだが------
「それは白雪姫です」
「なんだって!?白雪姫は死んだはずよ!」
ところが魔法の鏡はこう言ったのだった。
「白雪姫は死んでません」
「・・・あ・・・あの狩人!・・・白雪姫を殺せって言ったのに、別の人を殺したのか!?」
お妃様は怒り狂っていた。すぐにお城の者を呼び、「狩人を呼んで!」と命令したのだが、
「あの狩人は、今回の仕事が終わったら他の国に行くと言ってました」と言われ、
彼女の怒りはすごいものになっていた。

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